「トレーナーは全員が理学療法士です」と書いてあるお店を見つけたとき、実際に何をしてもらえるのか分かりにくいと感じませんか。病院と同じことをしてくれるのか、保険は使えるのか、そもそも普通のお店と何が違うのか。ここがあいまいなまま予約するのは不安だと思います。この記事では、理学療法士のいる店で受けられることと受けられないことを線引きし、資格が施術のどこに効いているのかを、施術する側の視点で率直にお伝えします。
よくある3つの思い違い
ご来店前のお問い合わせでよくいただく質問には、はっきりした傾向があります。まずここを整理しておくと、あとの話が読みやすくなります。
「病院と同じことをしてもらえる」
これはお店ではできません。理学療法という言葉は法律で定義されていて、医師の指示のもとで行うものと決まっています。指示を出す医師がいない場所では、同じ人が担当しても理学療法にはなりません。当店で行っているのはリラクゼーション施術としてのストレッチとドライヘッドスパです。
「資格があるから保険が使える」
健康保険は使えません。保険が使えるのは医療機関での診療にひもづく場合で、資格を持つ人がいるかどうかとは別の話です。料金は自費のみになります。ここを先に知っておくと、費用の見込みが立てやすくなります。
「専門家だから強く押してくれる」
むしろ逆のことが多いです。強さは「効いたかどうか」の指標になりません。どこに、どの向きで、どれだけの時間かけるか。その組み立てのほうが結果に効きます。強い刺激が必要な場面は限られていて、必要がなければ強くはしません。
同じ人でも病院と店では別のことをしている
ここが読者の方にとっていちばん大事な線引きです。資格そのものより、どの立場で施術しているかで、できることが変わります。
医師の指示があるかどうかで名前が変わる
病院では、医師の診断があり、そこに向けたリハビリの指示が出ます。理学療法士はその指示の範囲で身体を評価し、運動や徒手のアプローチを組み立てます。診断という土台があるから、狙いを一点に絞れるわけです。
お店にはこの土台がありません。ですから当店では、症状に名前をつけることも、その名前に向けた医療行為を行うこともできません。行うのは「今の身体がどう動いているか」を確認して、動きやすくなる方向に手を貸すところまでです。
お約束できることの幅も変わる
そのため「この症状を治します」というお話はできません。誠実に言えるのは、緊張がゆるむこと、動く範囲が広がること、その状態を保ちやすい使い方をお伝えすることまでです。ここを曖昧にせず先にお伝えするのが、専門職としての責任だと考えています。
それでも土台の知識は消えない
立場が変わっても、学んだ解剖学・運動学・神経系の知識はそのまま残ります。この知識が効いてくるのは、手技そのものよりも見立てと安全の判断です。次の章で具体的に説明します。
当店でできること・できないこと
言葉で書くより、並べて見ていただくほうが早いと思います。
できること
- 深層まで届く本格ストレッチで、自分では固定できない筋肉を伸ばす
- 首・顔面までアプローチする独自のドライヘッドスパで、頭まわりの緊張をゆるめる
- 関節の動く範囲や左右差を確認し、その日の内容を組み替える
- 日常のどの場面で負担が集中しているかを一緒に探す
- ご自宅で続けやすいセルフケアを、優先順位をつけてお渡しする
- 今日は施術を見送ったほうがよい、という判断をする
できないこと
- 症状に病名をつける(診断)
- けがや病気そのものへの治療、投薬や処置に関わる判断
- 健康保険の適用、診断書や意見書の作成
- 画像所見の読み解きや、通院先の治療方針への口出し
- 骨格そのものの形を変えること
「できないこと」が並ぶと物足りなく見えるかもしれません。ですが、この線がはっきりしている店ほど、線の内側でできることに集中できます。当店はリラクゼーション施術を行う店舗であり、医療機関ではありません。
鍼のオプションは鍼灸師が担当します
当店には、美容鍼・鍼灸・置き針のオプションがあります。これらははり師・きゅう師の国家資格を持つ施術者が担当します。担当者の在店日がありますので、ご希望の場合はご予約時にお伝えください。顔まわりの張りが気になる方は顔のむくみ・小顔ケアを3つの層で見分ける方法もあわせてご覧ください。
理学療法士の視点
では資格は、施術のどこに効いているのか。手技の派手さではありません。同じ「硬い」を、違うものとして扱えるところです。
「硬い」の理由は大きく3つに分かれる
身体が動かないとき、原因は同じではありません。整理すると3種類あります。
- 筋肉の長さ…筋そのものが縮んだ位置に落ち着いている。時間をかけて伸ばすと変わりやすい
- 関節そのもの…骨と骨の間の滑りが少ない。いくら筋肉を伸ばしても動く範囲は増えにくい
- 神経系のブレーキ…危ないと判断して身体が止めている。力を抜ける環境をつくると急に動く
この3つは、同じ「硬い」という言葉で語られます。けれど手の当て方はまったく違います。3番目に対して1番目のやり方をすると、身体はさらに強く止めにきます。伸ばしているのに効いた感じがしない、という経験の多くはここです。
見分ける手がかりは「止まり方」
理学療法士の養成課程では、関節を動かしていって止まるときの手ごたえを読む練習をします。専門的にはエンドフィール(えんどふぃーる・可動域の終わりで感じる抵抗の質)と呼びます。
- ゴムを引くようにじわりと張る…筋肉の長さの問題であることが多い
- コツンと硬く止まる…関節側の要素が大きい
- 途中でピクッと抵抗が入る…神経系が止めにきている
これは押した強さでは分かりません。動かす側が力を抜いて、相手の身体に動かしてもらう感覚で確かめます。ご自身で自分の身体に対して行うのが難しいのは、動かす役と力を抜く役を同じ人が兼ねられないからです。セルフと専門店のストレッチの差についてはストレッチの効果はどこで変わるのかで詳しく書いています。
いちばんの価値は「やらない判断」
資格の価値がもっとも出るのは、手を出す場面ではなく手を止める場面だと考えています。しびれの出方、痛みが夜に強くなるか、力の入りにくさが片側だけか。こうした情報は、施術で扱ってよい範囲かどうかの分かれ目になります。
当店では、こうしたサインが見えた場合は施術を先に進めず、医療機関の受診をおすすめしています。気持ちよさを優先して受診が遅れることのほうが、お客様にとって不利益が大きいためです。
予約前に伝えると施術が変わる3つ
お店を選ぶ基準を探すより、ご自身が何を伝えるかを決めておくほうが、実際の60分は変わります。当日に聞かれてから思い出すと、時間が惜しいためです。
1. いつから、どの動きでつらいか
「肩がこる」だけでは、触る場所は絞れません。振り向いたときなのか、腕を上げたときなのか、じっとしていてもなのか。動きとセットで言えると、確認する順番が決まります。期間も重要です。3日前からと3年前からでは、扱い方が変わります。
2. 通院中の有無と、服用しているお薬
通院先で受けている説明は、当店にとって重要な手がかりになります。血圧のお薬、血をさらさらにするお薬、痛み止めなどは、施術の強さや姿勢の取り方に関わります。治療方針に口を出すことはありませんので、安心してお伝えください。
3. その日いちばん楽にしたい場面
「全身」とお答えになる方が多いのですが、優先順位があるほうが結果は出しやすくなります。明日のデスクワークを乗り切りたいのか、夕方に目の奥が重くなるのを軽くしたいのか。場面が決まると、ストレッチとドライヘッドスパの配分も決められます。目の疲れが主役の方は眼精疲労を3つの筋肉に分けて考える記事が参考になります。
受診を先にしたほうがよいサイン
次のような状態がある場合は、施術より先に医療機関(整形外科・脳神経内科など)の受診をおすすめします。当店は診断や治療を行うことができません。
- 手や足のしびれ、力が入りにくい感じが続いている
- ボタンがとめにくい、箸が使いにくいなど手先の細かい動作がしづらい
- じっとしていても痛む、夜に痛みで目が覚める
- 転倒やぶつけたあとから痛みが続いている
- 発熱をともなう、急に強い頭痛が起きた
- 体重が理由なく減っている
受診の結果、施術を受けても差し支えないと確認できてからのほうが、安心して身体を預けられます。通院と並行して通っていただくことも可能です。
LIMITED浦和店の体制
トレーナーは全員が理学療法士
理学療法士によるストレッチ&ドライヘッドスパ専門店LIMITED浦和店のトレーナーは、全員が医療系国家資格である理学療法士です。トレーナーの杉山和広は理学療法士と鍼灸師の資格を持ち、回復期リハビリテーションと訪問リハビリの現場で8年の臨床経験があります。動きを見て仮説を立て、確かめて組み替えるという進め方は、この現場で身についたものです。
ストレッチとドライヘッドスパの2本立て
身体側と頭側の両方に手が届くのが当店の特徴です。姿勢や柔軟性が主役なら姿勢柔軟性ケアストレッチ、目や頭の重さが主役なら頭痛眼精疲労ケアドライヘッドスパを選べます。ドライヘッドスパで何が起きているかやヘッドスパの種類と選び分けもご覧ください。同じ日に両方の要素を混ぜることもできます。
お悩み別の記事もご用意しています
よくある質問
健康保険は使えますか?
使えません。当店は医療機関ではないため、施術はすべて自費です。理学療法士が担当するかどうかと保険の可否は別の話で、資格があれば保険が使えるということはありません。料金は体験60分8,000円(税込)からご案内しています。
病院に通いながら利用してもよいですか?
問題ありません。多くの方が通院と並行してご利用されています。ご予約時とカウンセリングで通院先と経過をお伝えください。ただし、通院先で運動や施術を控えるよう言われている場合は、そちらの指示を優先してください。当店から治療方針について申し上げることはありません。
初回はどんな流れになりますか?
カウンセリングで気になる場面と経過をうかがい、動く範囲や左右差を確認してから施術に入ります。体験は60分で、ストレッチかドライヘッドスパのどちらかをお選びいただけます。着替えはご用意していますので、お仕事帰りにそのままお越しいただけます。
まとめ
理学療法士のいる店で受けられるのは、病院のリハビリではありません。診断も治療も行えず、保険も使えません。それでも資格が効いてくるのは、同じ「硬い」を筋肉・関節・神経系に分けて扱えることと、進めてよい状態かどうかを判断できることです。
できることとできないことをはっきりさせたうえで、線の内側に集中する。それが浦和のストレッチ&ドライヘッドスパ専門店LIMITED浦和店の考え方です。ご自身の身体が今どの段階にあるのか、まずは60分の体験で確かめてみませんか。JR浦和駅から徒歩5分、専用駐車場もご用意しています。
日常の負担のほうを先に減らしたい方は、腕の重さと肩こりの関係を扱った記事もどうぞ。
自分では抜きにくい力があるという方は、目の力が抜けない場面を扱った記事もあわせてご覧ください。
体験のご案内
LIMITED浦和店では、医療系国家資格を持つ理学療法士があなたの身体の状態を確認したうえで、深層まで伸ばす本格ストレッチと、首・顔面までアプローチする独自のドライヘッドスパで、不調の根本改善とリラクゼーションをサポートします。JR浦和駅から徒歩5分・専用駐車場あり。お子様連れも歓迎です。
▶ 体験(ストレッチ or ドライヘッドスパ)を予約する
お電話でのお問い合わせ:090-1602-7093
※体験にお越しいただいても、無理にご契約いただくことはありません。
執筆・監修:LIMITED総代表 飯塚勇人(理学療法士)


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